大阪激安戸建
大阪には「激安な戸建」がたくさんあると書きましたが、このようなイメージです。
大阪ではテラスハウスと呼んでます。
連棟式住宅のことです。
一説では戦後、住宅不足が深刻になったため早急に住宅を整備する必要があったからと言われていますが、真偽は分かりません。
このテラスハウスは屋根や壁が繋がっているため、単独での取り壊しや建て替えが難しいため、不完全な所有権とみなされ安く売買されています。
近年では築年数が40年を超える物件が多くなり、住んでいる方も70、80代が多いため、売りに出るケースが多くなっています。
安いものだとATHOMEで150万円とかでありますが、借地権だったり、再建築不可だったりします。
それでも大阪府生活保護者の住宅手当額40,000円で貸せば、利回りは15%を超えて来ますので、昨今の融資が出にくい情勢で、手持ちの現金を遊ばせておくよりかは、このような物件を現金で購入するのも面白いかもしれません。
ただ、注意点はいろいろあります。
テラスハウスは少なくて2件、多い場合は10件が同じ建物になっていますので、すごく濃密な人間関係が構成されています。
お隣さん以上、家族未満です。いや、限りなく家族に近い親戚みたいな感じです。
なので、購入した後に引っ越して来た入居者が気に入らないと、揉め事が起きます。
よってたかって入居者をいじめることがあります。
下手するとオーナーにも火の粉がふりかかります。
まあ、私は東京に住んでいるので「火の粉」といっても電話がかかってくるだけですが、大家としてきちんと対応する必要があります。
私の入居者が夜中に壁をたたいたり、壁に向かって念仏を唱えたりするので、よく電話がかかってきますが、30分位話を聞くと相手も落ち着いてきます。
またテラスハウスにはメリットもあります。
それは、不完全な所有権ということで、恐らく一般的な戸建の半額位で取引されているのですが、例えば2戸隣合ったテラスハウスを1戸購入して、その後にもう1戸購入できれば完全な所有権になりますので、更地にして売れば、買った金額よりも高く売ることができます。
テラスハウスは大昔に分譲された家ですが、昔から人が住んでいただけあって近くにスーパーがあったり学校があったり、生活するには便利な所が多いので、新築屋さんが土地を購入してくれます。
また、構造的に屋根や外壁も共有の面積が多いため、修繕費も安く済みます。
面積も狭いため、内部のリフォーム費用もたかが知れています。
私はかなりひどい状態で購入しましたが、80万円程度で済みました。
大阪のテラスを安く購入し、しばらく賃貸に出し、隣家が売りに出たらそれを購入し、更地にして分譲として売る。
これを繰り返せば、インカムゲインもキャピタルゲインも両方得ることができます。
融資が出ないからといって、不動産投資ができない訳ではありません。
工夫をして想像力を働かせて、この逆境を逆手に取るような発想をしたいものです。