再建築不可物件に潜むリスク
今のところサラリーマン大家にとって借りやすいのがノンバンクのトラストローンアンドファイナンス。
多少建ぺい率容積率をオーバーしていたり、接道を満たしていないヤンチャな物件にも融資してくれます。
このような物件は比較的利回りが高いことも多いので、法的瑕疵物件を探している方も多いかもしれませんね。
しかし、この様な物件には当然リスクがあります。
再建築できないとか、再建築の際に今よりも広い建物ができないとかなら、みなさんもご存知かもしれません。
それ以外にも何かあった場合に大家の責任を問われることがあるのです。
例えば接道義務を満たしていない場合、火事が起きて不幸にも入居者が亡くなった場合に、避難経路が不十分だったのに対策をしないで結果として死亡者が出た。
この場合、最悪なケースですと実刑判決が出る可能性があります。
そもそも接道要件は避難経路として2メートルは無いとあぶないよね。
ということが、1つの背景です。
行政としては、そもそも接道義務を満たしていない物件は人に貸してはいけないというスタンスです。
当然として憲法では財産権がうたわれていて、行政に対して睨みを効かせていますが、何かあった場合にはそれも役にたたない可能性も否めず、そんなことを考えると、再建築不可物件を購入している方はどこまで理解して買っているかとても心配になります。
大家には簡単になれますが、それを安定的に経営していくには多くの知識や経験が必要になります。
私もサラリーマンをやめましたが、余った時間を遊んているわけではなく、勉強にあてていますが、本当にいくら勉強しても足りないというのが正直な感想です。
最後になりますが、知っていて買うのと、知らないで買ってしまうのでは大きな違いがあります。
不動産の場合は金額が大きいだけに知らないで買ってしまった場合のダメージが大きく、時には破産、破綻しかねませんので、くれぐれもご注意頂きたいと思います。