地方物件の値下がりが顕著です
ここを押して頂けるとうれしいです
収益物件のサイトを毎日見ているのですが、最近明らかに地方物件の利回りが高くなっています。
https://www.kenbiya.com/pp3/s/tochigi/utsunomiya-shi/re_1968219aye/
上記は一例です。
ひと昔であれば、サンタメ業者がS銀行を使って1億円位で売っていたような物件が3500万円で売られています。
でもこれは安くなったというか、普通の金額に戻っただけなのです。
つまり、このような物件を1億円で買った人が過去に大量にいるということです。
このような3500万円しか価値がない物件を1億円で買っている訳ですから、完全な債務超過になっているのです。
なぜこのような物件に銀行が融資したかというと、結構積算が出るからです。
でも、それは銀行都合の積算であって、本来価値である実勢価格とは完全に乖離しています。
銀行都合の積算では土地を路線価で計算しますし、建物は再建築費用として算出します。たぶん7000~8000万円くらいは積算がでるのではないでしょうか。
でも本来価格である実勢価格はひどいものです。
土地は何とも値付けが難しいのですが、良くて1500~2000万円くらい。
そして建物は解体費用を考慮すると-2000万円です。
つまり価値は0円です。
これがプロの値付けになります。
となると、話はもっと大変なことになります。
つまり、価値が0円しかないものに1億円を融資してもらい購入してしまったことになるのです。
もっとも、更地にしなくても収益還元で購入する人もいるかもしれません。
もう融資はつかないでしょうから、プロが現金で購入する場合を想定すると1500~2000万円くらいなら売れるかもしれません。
じゃあ、売ると莫大な損が出るから保有するという選択肢もあるのですが、昨日も書いた通り修繕積立金を適切に考慮するとキャッシュフローは確実にマイナスになってしまいます。
http://penguinpenguin.hatenablog.com/entry/2020/01/09/075522
こうなってしまうと、できることはほとんど無いのですが、唯一できるのが修繕費用やリフォーム費用を少しでも安く効果があるものにして、何とかローン期間を乗り切るか、もしくは自己破産という方法を取るということになります。