お買い得な物件は(ほぼ)存在しない
私が駆け出し投資家だったころ、再建築不可や旗竿地など利回りの高い物件を見つけては「掘り出し物だ!」と喜んでいました。
でも、それは決して掘り出し物ではありませんでした。
安いからには訳があるのです。
接道義務を満たしていない再建築不可の物件。
当時は、おじいちゃんが住んでいるし、いつか相続で売りに出るだろう。
そうすれば公道までつながるから、値段が跳ね上がる。
と思いましたが、いまだに売りに出されることはありません。
そんなに簡単ではないのです。
プロの業者が購入前に近隣に声をかけて近いうちに売りにでそうかどうかを調べます。
その上で、近いうちに地上げをできそうな物件は、そこで業者が購入してしまいます。
そこで、「これは当分、もしくは永久に地上げできないな」という物件が市場に出回ってくるのです。
ということで、再建築不可や未接道物件は決してお買い得ではありませんので、くれぐれも注意して下さい。
再建築不可物件でも某ノンバンクは融資をしてくれます。
しかし、再建築物件を融資で購入できることが投資家の間で広まってしまい、だいぶ値段が高くなっていますね。
私が再建築不可物件を購入していたのは、7年前なのですが、近隣の利回りよりも2倍位は利回りが高かったですね。
現在では1.3倍~1.5倍くらいでしょうか。
昔を知っている者からすると、今の金額は高くて買おうと思わないですし、そんな金額で買っている人をみると「大丈夫なのかな?」と心配になります。
ちなみに今月末に再建築不可物件を購入します。が、その利回りは32%です。
大阪市内駅5分以内なので、その利回りは妥当かなというイメージです。
なんでそのような物件が回ってくるかといいますと。
この人なら絶対に買ってくれるという信頼ですね。
不動産屋として看板を掲げていますから、今後も信頼を更に積み重ね、泥を塗らないようにしたいです。
それは個人でも同じです。
自分の看板に泥を塗っていないですか?大丈夫ですか?
私も常に自問しようと思います。