既にインフレ状態に突入している
ここを押して頂けるとうれしいです
インフレというのは、お金の価値が下がり、物価が高騰する状態です。
一般的には景気が良い時に起こります。
景気が良くなる→給与が上がる→物がバンバン売れる→物価が上がる
これが今までのインフレです。
でも今回は「給与が上がらないのに、一部の物価が上がる」というインフレです。
コロナで大部分の企業は業績が悪化しています。
個人の飲食店や観光業も厳しいです。
そんな中で給与は全体的に下がっています。
当然ながら購買力も下がっています。
でも株価はアメリカも日本も最高値を更新しています。
また、不動産の価格も上がっています。
中古マンションも、新築戸建も、収益物件も1年前より上がっています。
日本の不動産はコロナの影響で下がると言われていましたが(商業地などインバウンドで好調だった不動産は下がっていますが)、全体として上がっています。
なぜ給与が下がっているのに、インフレが起きているかというと、やはり世界各国が資金供給を行っているからです。
お札は理論上いくらでも刷ることができます。
お金を刷って、自国貨幣価値を下げることを世界各国が競争しているのです。
こうなると、お金が行き先を求めて、株やら不動産やらビットコインやらゴールドやらに向かう訳です。
こうなるとサラリーマンはどうなるのか?
苦しくなります。
企業の大部分は業績が悪化しますから給与は下がります。
でも物価は上がるので、購買力が落ち、暮らしのレベルが落ちてしまいますよね。
じゃあ、どうすれば良いかといいますと、現金を減らして現物資産を購入するのです。
私もビットコインを購入して、ずーっと寝かしていたのですが、先日久しぶりに口座をみて驚きました。約3倍になっていたのです。
金の積み立てもやっていましたが、積立額の1.5倍位になっています。
このような現物資産はインフレが起きても価値が変わらないため、インフレに強いと言われています。
また、インフレを積極的に利用する方法もあります。
それは借金です。
インフレが進行する場合、今日の借金1億円と、1年後の借金1億円は価値がことなります。
インフレはお金の価値が下がります。
つまり借金1億円という価値もどんどん下がっていくのです。
つまり借金1億円して不動産を購入し、インフレがどんどん進むと、同じ物件であっても1年後には1.5億円で売ることができるのです。
これはリスクが伴いますが、インフレで資産形成をする方法ですね。
逆にデフレにおいては借金は不利です。
デフレはモノの価値が下がり続け、お金の価値が上がり続けますので、1億円の借金自体がどんどん負担が重くなっていくのです。
1970年代生まれの私はインフレというものを経験したことがありません。
学生時代から就職後も、ずーっとデフレでした。
吉野家の牛丼は学生時代400円でしたが、サラリーマンの頃には290円になっていました。
また、携帯電話も価格が下がって、昔は3万円位で買っていましたが、サラリーマン時代には0円なんて時期もありましたよね。
そんなわけでインフレの経験が無く、今まで気がつかなかったのですが、諸現象を分析するともうインフレのトレンドに突入していると考えて良いのではないでしょうか。
資産が現金のみでは、大きく資産を減らしてしまうことになりますので、くれぐれもご注意下さい。