空室が決まらないたった1つの理由
賃貸の最盛期を迎えていますが、この時期に決まらないと、来年のこの時期まで空室になってしまうという事態になる方も多いかと思います。
日本の不動産に限れば、どこにあっても入居者が決まらない物件はありません。と断言できます。
決まらないのは需要と供給の条件にギャップがあるからです。
空室が決まらないたった1つの理由は「条件」がイマイチだからです。
一番の理由は、やはり家賃です。
家賃さえ安ければ、どんな山奥の物件でも決まります。
極端な話5000円なんて物件もあります。
ですので、ローンの返済が厳しいので、どうしても3月末までに空室を埋めたいという方は、思い切って地域最安値の家賃設定にすることも重要です。
家賃を下げると利回りが下がって、売る時に安くなると言う方もいますが、お言葉ですがその物件を本気で売れると思っているのですか?なんてケースも多々見受けられます。
ご存じの通り、収益物件の価格は物件以外にもローンが付くか付かないかということに大きく左右されます。
例えば昔はスルガあたりがローンつけたので、富山県のRC利回り10%1億円なって物件もありましたが、今はローンが付かないため富山の1億円の物件なんて誰も買わないのです。個人以外のファンドやリートそして外国人も三大都市圏以外は相手にしません。
したがって、売る時のことを心配するよりも、今後ローンの返済まで持ちこたえることができるのか?(または破綻した方が良いのか?)という観点から物件運営をする必要があります。
例えば地域最安値にすると、確かに利回りは下がりますが、その代りに退去が減ります。そこよりも安い物件はないので、引越しができなくなるのです。
また、物件は空室が多いと人を引き付ける力が弱くなります。
これは不思議なのですが、1つ2つ部屋が決まると、どんどん決まっていくことを経験されている方も多いかと思います。
そういった意味でも条件変更を行い、家賃を下げてでも入居率を上げた方が良いケースも多いのではないでしょうか。