片手間で不動産投資は成功しない
1万時間の法則というのが過去に流行りました。
何でも1万時間かけて取り組めば一人前になれるということです。
1万時間というのは途方もない時間でして、毎日8時間割いたとしても3.5年かかる計算です。
ちなみに難関資格と言われている司法書士は3000時間の勉強時間と言われていますので、1万時間というのはそこそこ納得のいく数字です。
新入社員も入社して右も左も分からない状態から、1年で自分の仕事を覚えて、2年で自分の部署の仕事を覚えて、3年もすれば会社全体が朧げに見えてくるイメージですね。
私が不動産投資に取組んだのは2011年からです、サラリーマンをやりながら7年。
1日1.5時間として、3832時間。こんなものです。到底プロとは言えません。
その後2018年に独立して、そこから毎日10時間は仕事として取り組んできました。
2年間として7300時間。
合計して1万1132時間。辛うじてクリアです。
師匠のKさんは25年は取り組んでいますから、9万1250時間。差は歴然ですね。
この差を埋めたいと努力していますが、私が努力しても努力しても、背中は全く見えてきません。でもこの追いつくという姿勢・プロセスを重視したいと思っています。
それで本題に戻りますが、所詮サラリーマンがいくら努力しても、プロには到底及ばないという事実を伝えたいのです。
もちろん、私のように見えない背中を追う必要はあります。努力をやめたらそこでおしまいです。
でも大事なのは、物件探し、購入、管理全般。これをプロの意見を取り入れて決めていくことが極めて重要であるということです。
1000時間程度の経験値しか持っていない方が、9万時間経験がある方の提案を到底理解できるとは思えません。
サラリーマンに置き換えて考えてもらったら分かるかと思います。
新入社員は入社して1年位はOJT担当がついて、手取り足取り教えてもらいますよね?
それと同じなんです。
新入社員が毎日8時間働くとして、2000時間くらい1年間で働くでしょうか。この2000時間まではOJT期間という認識を持って頂きたく、ましてや数千万円の高額な買い物になりますから、ひよっこの新入社員レベルの投資家が自分で判断して購入することはとても危険で恐ろしいことなんだという認識を改めて持ってほしいのです。